将来のインフラ整備を担う若手研究者に授与される「土屋雷蔵賞」(土木学会関東支部新潟会)に名を冠する土屋雷蔵氏(1928-1990)は、1963(昭和38)年1月に建設省北陸地方建設局(当時)に着任し、記録的豪雪と新潟地震に対処した建設官僚です。この間に現在の新潟バイパスを構想、これがおよそ30年後に整備が始まる地域高規格道路の先行事例として研究されるなど、際立った先見性を持っていました。
本書は土屋氏の仕事をつぶさに追いながら、近現代の道路行政の変遷のみならず、災害にどのように立ち向かい、克服していくか、未来を担う官僚、リーダーのあり方にフォーカス、いわば「土屋雷蔵は、いかにして未来を作ったか」を示したものです。
その未来が過去になった今も、現代を生きる私たちに普遍的な示唆を与えるものと確信しています。インフラ整備、災害対応の現場のみならず、日本の将来を担うすべての人の「座右の書」となることを切に願い、ここに発刊いたします。
本ホームページ「電子Book」サイトにて電子版(無料)を、「図書等販売」サイトにて印刷版(有料)を扱っております。
「図書等販売」サイトには携帯端末ではなくPCからエントリーしてください。
頒布用のチラシも用意しましたので、適宜ご利用ください。